アートピアノ ブログ~art piano’s blog~

ピアノ修理会社の3代目 ピアノ修理やオルガン修理の様子をお伝えします。

2020-01-01から1年間の記事一覧

ヤマハ オルガン 5号 11個ストップ 「黒帯」 ④

塗装をする前に浮いている化粧板を止めていきます。分かりやすく剥がれている化粧板の他に、見えなくても触ってみると剥がれかかっている化粧板が沢山ありました。そこに接着剤を丁寧に流し込んで止める作業を行っています。後々のトラブルを軽減させる効果…

ヤマハ オルガン 5号 11個ストップ 「黒帯」 ③

少しずつ冬の装いに変わり、寒暖の差が激しくなってまいりましたがお体お変わりないでしょうか。 さて、オルガンの修理の少しずつ進んでまいりました。 先週は取り組んでおりました”空気袋”のラバークロス貼替を行い、完了しました! また、外装の修復と塗装…

ヤマハ オルガン 5号 11個ストップ 「黒帯」 ②

オルガン修理の続きです。 こちらのオルガンは北九州の日本バプテスト小倉キリスト教会がお持ちのオルガンです。こちらの教会は1891年2月11日に伝道を開始してkら、2021年2月に伝道開始130年節目を迎えます。この機を記念して「伝道開始130周年記念事業」の…

ヤマハ オルガン 11個ストップ 「黒帯」 ①

北九州より修理依頼が来ましたヤマハ11個ストップのオルガンの修理を開始しました。このモデルは側面に染色された黒い木が帯状に装飾されており、通称”黒帯”と呼ばれているそうです。外装は化粧板の剥がれや塗装の剥げがあり、空気を送る空気袋はラバーク…

ベヒシュタイン グランドピアノ ①

ベヒシュタイン グランドピアノ修理 最近取り組んでいるピアノ修理は恐らく100年以上前に作られた、ドイツの名器、ベヒシュタインの修理です。 県外のお客様からの依頼ですが、話を聞くと、韓国で修理され、一度売れたのですが、不具合が多くてお客さんか…

伏魔殿に挑む!

7月に入って梅雨が本番のころ、手狭になってきた工場の作業スペースを確保するため、古くから置いてあったピアノを整理しようと奮闘しました!ウチが「伏魔殿」と呼んでいた、約30年もの間人の手が入っていない在庫スペースにきりこみましたおじいちゃんの…

ペトロフ オーバーホール アップライト

ペトロフのオーバーホール ペトロフ社は1864年にアントニーン・ペトロフによって創業されたチェコのメーカです。社会主義時代に国有化される以前、3代にわたってペトロフ家が所有し、技術革新に乗り遅れることなく、博覧会で数々の賞を受賞してきました。メ…

ボールドウィン オーバーホール 納品しました♬

修理完了したボールドウィンが納品できました♪お客様には大変喜んでもらい、治らないと思っていたピアノが綺麗になってと嬉しいお言葉を頂きました娘さんやお孫さんが今後は引き継いで弾いてくれるのかな〜?皆さんに喜んでいただけたら嬉しいです。和室だけ…

ボールドウィン オーバーホール 組立完了!

ブログの更新を怠っていましたかが過去の作業内容を投稿します。 預かっていましたボールドウィンのスピネットタイプ 組立が完了しました!! 細かい修正や整調がなかなか大変で時間がかかりましたが、何度か修正を行っていき、組み上げることができました。…

ボールドウィン オーバーホール アクション組み立て

ボールドウィン アクション修理 ボールドウィンはドロップアクションと言って、ピアノのサイズを小さくするために、鍵盤より下にアクションが設置されています。 写真のスプリング(針金のようなやつ)は弦を打ったハンマーを戻すために付いているのですが、こ…

ボールドウィン オーバーホール ハンマーの植え付け

ボールドウィンハンマーの穴あけ作業ボールドウィンのハンマーは劣化して、木の部分から離れてきていましたのでハンマーを交換します。新しいハンマーには穴が空いていないので、弦の角度に合わせて、角度を変えながら穴をあけていきます。毎度のことながら…

ボールドウィン オーバーホール  組立開始

ボールドウィン アップライトピアノ オーバーホール 調弦が終わり、いよいよ組立を始めます!でも、ここからが長いんですよねペダルやキャスターもキレイに研磨してピカピカに✨ サビがすぐに浮かないよう、ウレタンクリアーでコートしました。鍵盤や鍵盤筬を…

ボールドウィン アップライトピアノ オーバーホール 調弦が終わり、いよいよ組立を始めます!でも、ここからが長いんですよねペダルやキャスターもキレイに研磨してピカピカに✨サビがすぐに浮かないよう、ウレタンクリアーでコートしました。鍵盤や鍵盤筬を…

ボールドウィン オーバーホール 足の金具

ボールドウィン 前面の足の車輪 付け根です。 この金属製のカセの先に車輪が入りますが、片方が真鍮、片方が銅製でした おそらく誰かがいつかの時点で修理した際に外れたオリジナルのカセの代わりに銅板で作ったようです 左右で色が違ったら違和感なので真鍮…

ボールドウィン 修理 張弦 完了!

ボールドウィン 張弦作業が完了しました!! 響板をネジで止めて、響棒に接着剤を流して止めたので、小さいピアノながら音が出てきました♫ 張弦は弦を張り、細かな作業を何度も繰り返すので時間と労力がかかりますが、仕上がってくると美しく並んだ弦が現れ…

ボールドウィン オーバーホール ② 駒の修理 

ボールドウィンボールドウィンはアメリカから来たピアノなのですが、木材の剥がれがとても目立ちます!!あちこち割れてたり剝がれてたり•••日本の気候に合わないのか?乾燥したアメリカから来たので、日本の特に山陰の湿気にやられたのか?!弦の振動を響板…

ボールドウィン ピン板の修理

ボールドウィン ピアノの弦を止めている、チューニングピン チューニングピンはこの穴がいっぱい開いている"ピン板"と呼ばれるパーツに埋められています。 ボールドウィンのピン板は接着剤が切れて剥がれかかっていました ヤマハなどのピアノはネジで止めて…

その他 大きな作業台

先日から工場の設備を改修しています✨ うちの工場に来ていただいた方ならわかると思うのですが、修理待ちのピアノやオルガンで溢れていて、人は横歩き(隙間がないので)しかできない箇所もありまし た!笑 今は少しずつ整理をして、写真の作業台も作りました…

鍵盤修理 鍵盤筬”おさ”のキーピン磨き

鍵盤修理で定番となっているキーピン磨きです☆ 現在のピアノ鍵盤は通常88鍵あり、白鍵が52鍵、黒鍵が36鍵あります。 鍵盤はこの鍵盤筬(けんばんおさ)と言われる台座に植えられている真鍮製のピンに入って固定されています。 奥手にあるのがバランス…

アクション修理 アップライトピアノ ウイペンのスプーン磨き

ウイペン ダンパー スプーンの磨き このパーツはアップライトピアノのウイペンというパーツで、鍵盤を押した力をハンマーや、音を止めるダンパーに伝える役割をします♪ ダンパーには、スプーン状の金具が当たって力を伝えるのですが、ここが錆びていたりする…

アクション修理 ハンマーバットのフレンジ センターピン交換

センターピンにサビが浮いています。ここを軸にしてハンマーは回っていくのでサビなどの抵抗があると途中で動きが止まっていまいます!(ハンマー ステック) このピンもサビ(ピンは真ちゅう製なので硫化物)が浮いてきてたので、ピンはすべて交換します。 抜く…

鍵盤修理(ニューヨークスタインウェイ)②

今回以来のきた鍵盤はとても良くない状態でした 度重なる修理や整備で、鍵盤の側面が削られて幅がバラバラ!! ピアノは弾きこまれていくと側面がピアニストの爪で削れて、へこんでいくのです それを直そうと削っていくとだんだんと鍵盤が細くなっていきます…

鍵盤修理 象牙鍵盤のトラブル

象牙鍵盤のトラブル! 先端に日々が入って来ています 象牙が古くなってくると素材としてもろくなってくるのです 湿度の変化や温度の変化でな細かいヒビが入ってくるのですね 修理は大変です 象牙鍵盤の修理を開始します。今回は象牙が鍵盤からはがれてくる …

息ぬき♪

今日は「せっかくストーブがあるので・・・」ということでサツマイモを放り込んでみました!!🍠 こういう息抜きって・・・大事ですよね~ イモはシルクスイートという品種で結構太いやつ おいしいけど、激アマと言われていた品種なのでもっとポテンシャルを秘…