アートピアノ ブログ~art piano’s blog~

ピアノ修理会社の3代目 ピアノ修理やオルガン修理の様子をお伝えします。

2021-01-01から1年間の記事一覧

UP ディアパソン No132 オーバーホール ④

ディアパソン No132 今回は鍵盤の修理について書いていこうと思います。 このピアノはアップライトピアノですが、象牙鍵盤でしかも一つの鍵盤に2枚の象牙が貼られている”二枚象牙”です。 象牙の鍵盤は黄色く変色しているものがほとんどです。これは弾いてい…

UP ディアパソン No132 オーバーホール ③

ディアパソンNo132 今度は内部機構、アクションの修理を進めていきます!! このアクションも接着剤がきれているようで(ユリア樹脂かは不明・・・ニカワかも) ウィペンのヒール部分が剥がれていたり、フレンジ(アクションの可動の軸となる部分)が接ぎ木…

UP ディアパソン No132 オーバーホール ②

ディアパソンNO132のオーバーホール 外装についてです。 外装は前回の記事で書いたように、古い接着剤の接着力が無くなって(接着剤がきれて)半分、バラバラに分解しかかっていました 私の父が言うには、その昔、浜松のピアノ工場で”ユリア樹脂”という接着…

UP ディアパソン No132 オーバーホール ①

今回は松江市内のお客様よりご依頼を頂いたディアパソンNo132のオーバーホールです!ディアパソンNo132は日本の誇る名工、大橋幡岩氏による設計で、量産体制に入る前の時期に製造された、いわば古き良き時代のピアノです。木材も無垢板を使用し職人が丁寧に…

ヤマハ 5号オルガン 11個ストップ 61鍵 修理

3月30日 出雲カトリック教会に修理したオルガンをお届けしました ヤマハの5号 11個ストップで昭和38年ごろの製造です。 今回は内部の修理が主な依頼で、空気袋の張替えや革やフェルトの消耗品交換、リードの調整が主な作業でした。 音を出すのにも袋が穴あき…

ヤマハ オルガン 5号 11個ストップ 「黒帯」 ⑤

オルガン内部の修理をしていきます。内部はほこりやカビで汚れており、革やフェルト等が劣化し、ボロボロに崩れたり虫食いがありました。 風車の革は劣化して剥がれていました。 真ん中に見える棒は”ピットマンシャンク”といい、この棒の上に鍵盤が乗ります…

ヤマハ オルガン 5号 11個ストップ 「黒帯」 ⑥

長く取り掛かっていた、小倉キリスト教会のオルガン修理が完了しました!! 化粧板が剥がれていた譜面台も化粧板を新たに張り替えました。 美しく仕上がりました。装飾が入っていたので、ここの処理がとても大変でした。 外装はポリエステルで塗装した後に、…