ヤマハ オルガン 5号 11個ストップ 「黒帯」 ②
オルガン修理の続きです。
こちらのオルガンは北九州の日本バプテスト小倉キリスト教会がお持ちのオルガンです。こちらの教会は1891年2月11日に伝道を開始してkら、2021年2月に伝道開始130年節目を迎えます。この機を記念して「伝道開始130周年記念事業」の一環でこちらのオルガンを修理して2月14日にコンサート開催するされるそうです♪
オルガンの修理はまず、”上手に分解する”ことから始めます。オルガンのパーツは多岐にわたりますが、そのほとんどがネジで止められており、慎重に分解していきます。
当社がある山陰地方は湿気が多く、良くネジがさび付いていて”折らずに外す”だけでも一苦労することが多いです(ハンマーで叩く!逆にねじるなど技を使います)
小倉のオルガンは錆も少なく素直に外せました。
オルガンの内部の状況です。11個あるストップはそれぞれの機能を発揮する装置につながっており、中には真ん中に見える”風車(トレモロ)”に繋がっており、空気が通ることで風車が回って、音をかき回して揺れるような音を物理的に作り出す装置もあります。面白いですね!ほかのストップはリード室に空気を通す蓋を開けるものなどです。
屋根を外しました。
前面からみた写真です。鍵盤の下に見える蓋が足で操作する二―スウェルに繋がっており、開くことで音量を大きくしたり操作することができます。
外したパネル類。どんどん作業スペースが埋まります💦
発音装置類を外しました。この下は空気袋が収められています。
空気袋を外しました。奥に見えるのが空気袋です。
空気袋の革はボロボロでした。
ラバークロスに大穴が空いています。
分解するとこんな感じ!!ここまでばらせます。今回は外装の塗装があるので、パーツ一つ一つの塗料を落として再塗装していきます。
ネジは元の場所に戻すのが基本!リードオルガン協会の研修で教えて頂いた方法でネジの位置を記録していきます。
パネル類も沢山あります。塗装が大変だ!