UP ディアパソン No132 オーバーホール ②
ディアパソンNO132のオーバーホール
外装についてです。
外装は前回の記事で書いたように、古い接着剤の接着力が無くなって(接着剤がきれて)半分、バラバラに分解しかかっていました💦
私の父が言うには、その昔、浜松のピアノ工場で”ユリア樹脂”という接着剤が積極的に使用された時期があったそうです。
ユリア樹脂は尿素樹脂とも呼ばれ、尿素とホルマリンの反応による熱硬化型の樹脂で、尿素を原料とするので安価だそうです。現在でも合板などの接着剤として使用されています。
父が言うには、ユリア樹脂が出始めた初期のものらしく、これは後に不具合が多数報告され、各ピアノメーカーがひどい目にあったそうです。(今は改善されているとは思いますが・・・)
このディアパソンがそうであるかは分かりませんが、年代的に近いそうです。
なので、塗装に入る前に木工作業からスタート!!
これが大変です。
元の塗料を落とすのはいつもの作業として、親板の継ぎ目や化粧板など、いたるところに剥がれや割れが出始めていてそれをいろいろな方法(接着剤やビスを使用)で止めていきます・・・
響板も外れて骨組みだけになったアップライトピアノ
普通の修理ではここまでバラしませんが、別の視点で見れば、ここまでバラされるのは珍しい!
構造とかわかるので貴重で面白いですね♪
でもこの木工作業は父がしたのですが、え~~っと時間がかかったそうです
お疲れさまでした🌟
ここまでばらされていると、どこのパーツクイズですね
棚板下にある足のパーツ
腕木です
あちこちのパネル類!
響板には補強のためにビスを増やして響棒に固定しました。駒も同様に
響板を支える響棒も止めていきます
骨組だけになりました!
横のパネル 親板
割れていたものも止まりました🎉
響板はニスで塗装します。テカテカ🌟