アートピアノ ブログ~art piano’s blog~

ピアノ修理会社の3代目 ピアノ修理やオルガン修理の様子をお伝えします。

ディアパソンNo132 の検索結果:

UP ディアパソン No132 オーバーホール ③

ディアパソンNo132 今度は内部機構、アクションの修理を進めていきます!! このアクションも接着剤がきれているようで(ユリア樹脂かは不明・・・ニカワかも) ウィペンのヒール部分が剥がれていたり、フレンジ(アクションの可動の軸となる部分)が接ぎ木の部分で割れていたりしました。 やり方としては、このアクションを丸ごと新しいものに交換するという方法もあるのですが、ディアパソンは今は無いメーカーなので、新品となると他社の既製品ということになります。動作はするのですが、微妙な寸法が変…

UP ディアパソン No132 オーバーホール ②

ディアパソンNO132のオーバーホール 外装についてです。 外装は前回の記事で書いたように、古い接着剤の接着力が無くなって(接着剤がきれて)半分、バラバラに分解しかかっていました💦 私の父が言うには、その昔、浜松のピアノ工場で”ユリア樹脂”という接着剤が積極的に使用された時期があったそうです。 ユリア樹脂は尿素樹脂とも呼ばれ、尿素とホルマリンの反応による熱硬化型の樹脂で、尿素を原料とするので安価だそうです。現在でも合板などの接着剤として使用されています。 父が言うには、ユリア…

UP ディアパソン No132 オーバーホール ①

…様よりご依頼を頂いたディアパソンNo132のオーバーホールです!ディアパソンNo132は日本の誇る名工、大橋幡岩氏による設計で、量産体制に入る前の時期に製造された、いわば古き良き時代のピアノです。木材も無垢板を使用し職人が丁寧に作ったピアノです。ですが、当社に来たディアパソンには大きな問題が!!山陰地方の湿気にやられたのか、接着剤が切れてあちこちのパーツが外れて楽器としてはとても不安です💦実はこのピアノはもう修理が終わっていて、持ち主さんからブログにアップして良いと許可を頂い…