アートピアノ ブログ~art piano’s blog~

ピアノ修理会社の3代目 ピアノ修理やオルガン修理の様子をお伝えします。

ベヒシュタイン グランドピアノ ①

ベヒシュタイン グランドピアノ修理

最近取り組んでいるピアノ修理は恐らく100年以上前に作られた、ドイツの名器、ベヒシュタインの修理です。

県外のお客様からの依頼ですが、話を聞くと、韓国で修理され、一度売れたのですが、不具合が多くてお客さんから返却されたというピアノ💦

梱包してあるピアノを起こす前に、キャスターの不具合を発見して先にそれを修理します。

錆び付いて車輪の軸がうまくまわらないものを使い続けたことで穴が広がりガタガタに鳴っていました。
このまま使うと破損してピアノが倒れる危険があります。今回は真鍮製の棒を入れて穴を埋めて塞ぐことにしました。

 

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穴が広がって今にも壊れそう


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真鍮棒をいれていきます
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カットしたところ 裏から見るとこんな感じ
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表面を研磨すると、どこに棒が入っているか分からなくなります!こういうところが金属加工は面白い♪
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芯は鉄の磨き棒をいれていきます
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カシメて完成! スルスル動きます♪