ヤマハ オルガン 5号 11個ストップ 「黒帯」 ⑤
オルガン内部の修理をしていきます。
内部はほこりやカビで汚れており、革やフェルト等が劣化し、ボロボロに崩れたり虫食いがありました。
風車の革は劣化して剥がれていました。
真ん中に見える棒は”ピットマンシャンク”といい、この棒の上に鍵盤が乗ります。鍵盤を抑えると棒が下がって、下についている”バルブ”を開いて、空気の通り道が空きます。その通り道を通って風がリードを通り、音を鳴らします。
各パーツを分解して消耗したパーツの交換や清掃をしていきます。
音を鳴らすリードは一度抜いて不具合がないかチェックし、清掃していきます。
出来上がったパーツを組み上げていきます。
革も新しく張り替えました。
鍵盤は表面が変色や小傷が目立ちましたので、研磨して仕上げていきます。
美しく仕上がりました。
鍵盤が収まっている”筬(おさ)”に付いているキーピンは錆びていますので、磨いてツルツルに仕上げていきます。基本的な作業ですが、弾く時の抵抗が減りますので重要な作業です。