アートピアノ ブログ~art piano’s blog~

ピアノ修理会社の3代目 ピアノ修理やオルガン修理の様子をお伝えします。

ヤマハ オルガン 5号 11個ストップ 「黒帯」 ④

塗装をする前に浮いている化粧板を止めていきます。
分かりやすく剥がれている化粧板の他に、見えなくても触ってみると剥がれかかっている化粧板が沢山ありました。
そこに接着剤を丁寧に流し込んで止める作業を行っています。後々のトラブルを軽減させる効果があります。

 

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元の塗料を落とすとキレイな木肌が出てきました。化粧材は樺材です。

 

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欠けていた黒帯の部分は木をはめて補修します。

元の木はおそらくミズメザクラだとの事です。余談ですミズメザクラは桜では無く、樺の一種だそうです。

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分解したパーツ類

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木を染めた工程です。この段階である程度色が決まります。

アンティーク調の落ち着いた色合いになったと思います。
黒帯もしっかり染まりました。

ここまでパーツを分解して塗装作業を行いました。そうすると仕上がりがとても綺麗になります。
オルガンは意外と分解するとパーツが多く塗装作業も大変です。

 

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染めた木の上からウレタン塗料を塗装し保護していきます。
綺麗に仕上がってきました。

 

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継ぎ足した化粧板です。継ぎ目もあまりわからなくなりました。

これから組立の工程に入っていきます。